伝統構法による金物に頼らない長ほそ込栓打。
屋根は化粧二重乗木。
淡路産いぶし瓦葺き。
外壁に土佐漆喰仕上げ。
南側に和室二間を配した三世代住宅。
何代にもわたり家族が語り合う、そんな家づくりを心がけました。
昔の家は瓦の下地に土を使用していました。
乾式工法となった今では、ほとんど屋根断材に土を乗せません。
この家は屋根からの熱を遮断する為に、土壁用の土約4トンを乗木と乗木の間に塗り込みました。
長年にわたり米倉として使用され、最近まで物置だった倉をゲストルームへとリフォーム。
外部の厚さ30センチ程ある土壁漆喰塗の外壁はそのまま残し、内部にトイレ、シャワー室、ミニキッチンなどの水廻りを設け、階段も登りやすく作り直しました。
ホコリにまみれた丸太梁、乗り梁、柱、貫などの骨組みは、汚れを落とし、磨き直し、新築当時のようになりました。
現代風にアレンジされ、生まれ変わった倉は、家族の祝い事やゲストのもてなしに使用されています。
家族の想いがこもった込み栓です。
長さ60センチ、厚みが5センチあるヒノキ材。
骨太の化粧丸太梁を十文字に組み、その固定として打ち込んであります。
この込み栓は先端がいくらか細めに作られていて、ゲンノウで打ち込むほどにホゾ穴を広げて木に食い込んでいくように考えられています。
地震や台風などの外力を受けて接合部が緩んだら、再び締め直すこともできるメリットがあります。
このテーブルは長い時間をかけ、自然乾燥されたケヤキの一枚板で作りました。
大きな一枚板には、自然の力だけがつくり出す美しさがあり、ケヤキ特有の木目、色艶がたいへん美しいです。
継ぎ目もなく、一本の木から贅沢に木取りされた板。
幅が広ければ広いほど、もとの木が太い大木であったことを物語ります。
座イスは目の結った一枚板のサワラ材。
ベンチ形式で座り手を選ばないつくりにしています。
お客様のご希望にあわせてオリジナル家具を製作致します。